8月 312016
 

そんなワケでSS1000DSから898 Panigaleに変わって、はや1ヶ月くらい。ツーリングとサーキットにそれぞれ1回づつ行ったので、インプレッションというか今の気持ちを書いておこうって思う。二年前に出たオートバイだから今更インプレッションもないだろうけど。

Color_SBK-899-Panigale_MY14_R_01_1067x600

899 Panigale

長い前書き

そもそもは848系が欲しかった。というより848系かなぁって想像してた。
というのはオートバイを乗る場所がツーリングメインからサーキットメインになってきて、クラス分けの問題から899は1299と同じクラスに分類されるので不利で、748とか749とかのクラス最大が今は848って理由。
あと、意外なことかも知れないのだけど、Panigaleがあまり好きじゃない(笑。
もっと意外かも知れないけれど、SS継続も全然なかった(汗。

オートバイデザインとして、ドゥカティスーパーバイクとして。
ドゥカティのスーパーバイクカテゴリは、今までそれこそKTMじゃないけど、“Ready to Race”やったと思うんですよね。保安部品の取り外しは簡単だし、フェアリングの取り外しもクイックファスナーで簡単。戦うバイクって言うオーラを纏ってたと思う。かたやアウディ傘下になったドゥカティの新世代スーパーバイクは、レーサーというよりかはスーパーカーのような出で立ち。フェアリングの取り外しは普通にメンドイし保安部品込みのデザインなので保安部品を取ってしまうとミラーにしろストップランプにしろ穴になってしまう。スペック的にはスーパーバイクだけど、抜き身の刀のようなオーラがない。むしろ奇っ怪なところにマフラーやリアサスペンションがあって奇をてらってる感じ。
スーパースポーツに乗ってスーパーバイクの後ろを走しり、「スーパーバイクも良いよねー、でも常レースモードはきっとシンドイよなー。でもそれでこそスーパーバイクだよね」っていう想いを壊された気分が、Panigaleはなんか違うんじゃない?って思う所以なんだと思う。でも一般的には1098/848よりPanigaleがカッコイイって評価だと思うし、きっと僕がズレてるんだと思う。なんせ超絶不人気車のSS1000DS最高!やったしね。

もうひとつは、「伝統の~」をいくつか変えてきたこと。トラスフレームをやめてアルミモノコックフレームになったこと。ベルト駆動カムをやめてチェーン駆動になったこと。センターアップマフラーをやめて腹下のショートマフラーになったこと。ちょっと前のいくつかのモデルからだけど、乾式クラッチから湿式クラッチになったこととかライドバイワイヤーになったこと。
まだWSBではチャンピオンになってないとか。デスモセディチがカーボンフレームでイマイチ勝てなかったこととか考えても、ドゥカティのような小さい会社だからトラスフレームの方が良かったんじゃないかとかね。腹下のショートマフラーに至っては2016年シーズンのWSBでは腹の下から延長したマフラーを使ってることからもトルク不足なんじゃないかとかね。

ま、だからまだPanigaleがカッコイイとかはあんまり(笑
乗っていくうちに愛着とか出てくれば変わってくるのかな?今はまだヤッター!オレのバイク超カッチョエエ!とは全然思わんのよねぇ。
それでも、899にした理由は、結局スーパーバイクは最新が良いってことでしょって事のヒトコトに尽きるのかなって。848がリリースされたのは、2008年なので既に8年が経ってる、そういう意味では今年959がでたけど、2年落ちの899はエライのかもって事。本当にそれだけ。

と、長い前書きはこれくらいにして。

インプレ書きます。その前にちょっとだけ条件も書いときます。
オートバイの状態。約7500kmくらいの中古899に多分はじめっから付いてたであろうタイヤそのまま。銘柄はピレリロッソコルサ6分山くらい。真ん中はスリップサイン出かけ。テルミマフラー付。フルパワーマップ。サスペンションはノーマル設定(公道)。
ツーリングは2016/08/21。晴れと雨。気温37°くらい。高速8:下道2くらい。パワーモードはウェットとスポーツ半々くらい。
サーキットは岡山国際、2016/08/27。曇り。うっすらウエット。2枠走行(30分x2)。パワーモードはスポーツのみ。
僕。身長180cm。体重80kgくらい。股下80cmくらい。

車体の重さ。
空冷のSS1000DSからすると軽い!って感じはほぼなくて、同じくらい?てな感じ。走ると899の方がちょっと重たい気がする。前のSSはマグホイールとかも入ってたからかも。ノーマル比だとちょっと分からない。

発進時。
SS1000DSと比べるとやっぱり少し頼りない感じはあるけど、SS900程度だと思う。
でも国産リッターのようなアイドリング+半クラッチで発進はできない感じする。今までのドゥカティはそんなんできなかったし、ええんやけど。2000rpmくらい回ってないと発進できない。いつもの感じ。

音。
だいぶウルサイ。前の愛機SS1000DSはウールも燃え尽きてなくなったテルミだったけど、それよりウルサイ。もちろんテルミだからってのもあるだろうけど、そもそも管長が短いのが大きいと思う。
あとメカノイズひどい。SS1000DSもだいぶノイジーだったけど、899は湿式クラッチ採用なのに何なの??てくらいウルサイ。アイドリングからウルサイ。一時間も走ってると耳鳴りする。

熱。
排気熱すごい。今までのスーパーバイク系も熱かったよね。熱量は同じ感じする。熱い箇所が違う感じする。
ノーマルステップで革パン+ショートブーツだったけど、右脚。特にくるぶしあたりからスネにかけて熱い。ふとももはまぁまぁ。お尻はそんなじゃなかった。レーシングブーツ+革パンとかスーツじゃないと長い距離走れないかも。ジーパンとかスニーカーはまずムリ。火傷する。

ポジション。
超前傾で違和感凄い。1199に感じたものと同じ。だいぶ後ろなステップ。前に3cmくらいは欲しい。ツーリングなら上は要らないかも。サーキットなら上にも3cmくらい欲しい。アエラかベビーフェイスのステップ入れるかな。
ハンドルはドゥカティ伝統?の開き気味ハンドル。慣れるけど、もうちょっと絞ってあってもいいなって思う。垂れ角はそんな無い感じ。SSが異様に垂れてたからってのもあるかも。
ちなみにハンドル切れ角はめちゃ切れる。国産かって思うくらい。トラスフレームじゃなくなった影響だね。
ポジションそのものはテルブランチSSに比べると随分と乗りやすい。ハンドルの低さは気にならない。垂れ角は穏やか。タンクが短いので前傾が穏やか。ただただステップが後ろ過ぎる感じ。
総じて乗りやすいと思う。でもタンク部分の細さのわりにステップがちょっと開き気味なので内股になってしまうあたりは1199と同じ感じした。タンクが細いのかなぁ。今までのドゥカティに感じたことのない内股感。
899になって滑りにくくなったと言われてるシートだけど、ズボンの生地によって滑ったり滑らなかったりな気がする。クシタニのカントリージーンズ(革製)だと滑らないけど、クシタニのレーシングスーツだとツルツルする。タンクの形状もあってレーシングポジションだと全然身体がホールドできなかった。結局減速時なんかは腕・肩・首で支えなきゃならなくて良くない。ステップの位置とか色々だけど、要改善だと思う。

足つき。
シート高82cmだか83cmだかだと思うけど、SS1000DSに比べると両足べったり(身長180cm)。
気になるのはシートに座った時、ステップ形状のせいでサイドスタンドが出せない。これ凄いイライラする。一度下りてからスタンド出すみたいな感じになる。ノーマルステップは要交換だね。サイドスタンドにでっぱりつけるのとか売ってるね。ノーマルステップなら折りたたみ式なので、足でステップ折りたたみつつスタンド出す感じにやると出せる感じ。

パワーフィール。
試したのはウェットモードとスポーツモード。ウェットは良くも悪くもダルな感じ。最大出力じゃないってことらしい。
スポーツモードは普通。7000rpmくらいまではSS1000DSとなんら変わらない感じで運転できた。
わりかしフラットなトルク感で、8000rpmから11000rpmまではもう一段トルクが出てる感じでこれは楽しい!て思えた。899に変えて一番嬉しかったポイントかも。上に回るの嬉しい。速度もSSより上で嬉しい。てっぺんはまだ分からない。

DQS
これも良く出来てると思う。最初はクセでちょい戻ししてしまったけど、DB5(菅生6H耐久で使った)に後付けでつけてたクイックシフトに比べて全然使える感じがした。
とりあえずアクセル開けてるとちゃんとつながる感じする。全開じゃなくて良いって意味。当たり前だけどパーシャル付近は全然ダメよ。

DTC
スポーツモードのサーキットではバンクしてる時にアクセル開けるとピカピカ光ってた。タイヤが終わりかけてるOEMタイヤだからかもね。違和感はなし。感触もなし。

EBC
デフォルトだとエンブレ効き過ぎ?かも。もう1段階くらい効かせても良いかも。でも、まだちょっと理解してない。

ABS
公道ではほぼ感じなかったけど、スポーツモードのサーキットでは強めにブレーキすると効いてた。水冷バンディットのABSのような制動力が少し弱まる感じではなくて、昔ながらのトトトとブレーキレバーにキックバックくる感じあり。

パワーモード。
とりあえず、レーシングモードは未体験。
好みに合わせる時間は必要。

ライドバイワイヤ。
これはやっぱり慣れとこういうもんだって諦めが必要なんだなぁって感じした。交差点やUターンや極低速走行時のクラッチつなぐ?つながない?(乾式になれてしまったせいか半クラしないクセがついてる)くらいの時はスロットルワイヤでエンジン出力をコントロールしてるわけじゃない感が躊躇う(アクセルがスロットルにつながってない感)。パーシャルの時はエンジン回転数が安定してない時があったりしてビックリする。軽自動車のエアコンみたいな感じ(笑
細かいことだけど、ブリンカー(ウィンカー)スイッチが凄い浅い動作なのでびっくりした。なんかデジタルだなぁって感じ(笑

公道低速ワインディングを走ってみて。
スーパーバイクなのに、公道でのライディングプレジャーを感じられるのは良いことだと思う。SS1000DSに比べても全然曲がる気がする。ま、SSは曲がらなかったね。

サーキットを走ってみて。
縦はやっぱり速いと思う。フルサイズスーパーバイク比で言うと遅いと思うけどね。一次旋回は強めだと思う。SSみたいに待たなくて良さげ。
シャッキリ走ってないから、横はまだちょっと不明。

トータルで見て。
よそのブログとかインプレとか動画とかクチコミとか見てて言われてる、扱いやすい感がでてると思う。
今までのスーパーバイク系はワインディングじゃちょっとストレスが溜まるとかそもそもサーキットユース前提でサスペンションが硬すぎるとかワインディングやツーリング、デイリーユースで使いづらいと思ってたところがなくなった感じが良いんだと思う。
ただ、今までのミドルクラススーパーバイクと同じで高回転維持しないと速く無さそうよね。

 Posted by at 11:59 PM

  One Response to “898 Panigale感想”

  1. […] 実は最初の印象は凄く良くなかったです(笑。 それは今もあんまり変わらなくて、ノーマル状態は凄く良くない。 好みもありますがマフラーよりステップとリアサスは絶対交換した方 […]

 Leave a Reply

You may use these HTML tags and attributes: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>

(required)

(required)

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください